天為の詩


 自然は、我々に計り知れない恩恵をもたらしてくれる一方、時には牙をむいて襲いかかってくることもあります。人間は、未だに台風などの気象をコントロールできないし、地震の予知もできません。自然は人智を遙かに超えた存在なのです。

 自然と人間との関係は、欧米では自然を支配しようという発想であるのに対し、わが国では、人間は自然の一部であり、自然の恩恵を頂くという発想をします。そのため、焼き畑農業のように自然を食い尽くすのではなく、毎年同じ田んぼを維持して稲作を続ける事になるわけです。自然と人間とは、切っても切れない関係にあり、これからも自然を大切にしていく必要があります。